リースバックは、自宅を売却した後でも賃貸としてそのまま住み続けられる仕組みです。これにより、現金化や相続対策が可能になりますが、事前に十分な計画を立てないと予想外の問題に直面することもあります。

 

ここでは、リースバックはやめた方がいいのか、仕組みやメリット・デメリットについて解説します

 

リースバックの仕組み

リースバックは、「自宅を売却した後も住み続ける」ことを可能にするサービスです。リースバックは以下のステップを踏んで利用にいたります。

 

1.自宅の売却

まず、現在住んでいる住宅をリースバック業者に売却します。業者が査定を行い、金額に合意したら契約を結び、所有権が業者に移ります。業者に買取してもらう形を採ることから、早めに現金化できる点が特徴的です。

 

2.賃貸契約の締結

次に、売却後は同じ家について業者と「賃貸借契約」を結びます。この契約により、家賃を支払いながらそのまま自宅に住み続けることができます。賃貸期間のサイクルは一般的に23年で、契約更新や退去については業者の規定に従います。

 

3.家賃を支払い居住

家賃を支払うことで、売却後も引き続き自宅に住み続けることができます。将来的に自宅を買い戻すオプションがある場合もあるので、契約時に業者に確認しておきましょう。

 

リースバックのメリット

リースバックにはいくつかの大きなメリットがあります。特に「向いている」といわれているユーザー層としては、「老後資金不足を補いたいシニア世帯」「事業資金を急ぎ確保したい個人事業主」などが挙げられます。

 

売却後も自宅に住み続けられる

住宅を売却した後も自宅に住み続けられることが最大のメリットです。資金調達や相続対策を行いたいけれど、引っ越しを避けたい場合に特に有効です。

 

まとまった資金を得られる

不動産を売却することで、教育資金や老後資金を準備することができます。また、住宅ローンの返済に充てることも可能です。これにより、以後の家計収支が改善されることも期待できるでしょう。

 

維持費の削減

自宅を売却し、リースバック契約を結ぶと、家賃以外の維持費(固定資産税や修繕費用)が不要になります。これにより、毎月の支出を抑えることができます。

 

リースバックのデメリット

リースバックにはデメリットもありますので、慎重に判断する必要があります。

 

オーバーローンの場合

住宅ローンの残債が売却金額を超えている場合、リースバックを利用することができるかは、金融機関との交渉によります。場合によっては任意売却の手続きが必要になることもあります。

 

自宅が相続財産から外れる

自宅を売却してしまうと、相続財産として遺すことができません。また、売却後は第三者の所有物となるため、家が「賃貸住宅」として扱われることになります。

 

「リースバックはやめた方がいい」といわれる典型例

リースバックは「自宅に住み続けながら現金化できる」という便利な仕組みですが、すべての人にとって最適な選択肢とは限りません。実際に利用した後、「こんなはずじゃなかった…」と後悔するケースも存在します。リースバックを利用することで損をしたりトラブルになったりする「リースバックはやめた方がいい典型例」について整理していきます。

 

【例1】ローン残債がほとんどないのに売却するケース

住宅ローンがほぼ完済しているにもかかわらず、「まとまった資金が欲しいから」とリースバックで自宅を売却。結果として、相場より2割ほど安い価格で売却され、以後は高額な家賃を支払い続ける負担だけが残る。

 

リースバックをやめた方がいい理由

買取価格が安いため、資産を不利な条件で手放すことになりかねません。住宅ローンが残っていないなら、通常の売却+住み替えの方が資金効率が良いといえます。

 

【例2】再購入を前提にしているのに契約条件が不明確なケース

「いずれ子どもが家を買い戻してくれるから」と安易に契約したが、買い戻し価格が契約で定められていなかった。結果として、数年後に売主側が想定していたよりもずっと高い価格を提示され、買い戻しを断念。

 

リースバックをやめた方がいい理由

再購入価格は「売却時より割高」になるのが一般的(利息や手数料を上乗せされる)ですが、買戻しに関する条項が契約書に不足していないか、事前に十分確認する必要があります。

 

【例3】長期的な居住を希望しているのに賃貸期間が短期契約なケース

60代夫婦が老後の生活資金確保のためにリースバックを選択。家賃も支払い可能と判断して契約したが、3年後に更新されず立ち退きを求められる。新しい住まいを探すにも年齢や収入面で不利になり、困窮。

 

リースバックをやめた方がいい理由

多くのリースバックは「35年の賃貸借契約」を採用する傾向にありますが、契約書に記載がない限り更新される保証がなく、契約期間終了とともに退去しなければならないリスクがあります。更新可能な契約か長期契約型リースバックを選ぶことが大切です。

 

リースバックで後悔しないための重要ポイント

リースバックは、自宅を売却して現金化しつつ、そのまま住み続けられる便利な仕組みです。

 

住宅ローンの返済負担軽減、老後資金の確保、相続対策など、目的に応じて柔軟に使える一方で、契約内容や今後の生活設計を誤ると「こんなはずじゃなかった」と後悔するリスクも高い制度です。

 

後悔しないためには、「契約の前段階」で正しく比較・検討し、自分に合ったプランを見極めることが重要です。

 

【後悔しないための7つのチェックリスト】

  1. 売却価格と家賃のバランスを確認したか?
  2. 再購入の条件が契約に明記されているか?
  3. 契約期間と更新条件は明確か?
  4. 信頼できる業者か複数社比較したか?
  5. 家賃支払いが将来も無理なく続けられるか?
  6. 税金・諸費用などの手取り額を正しく把握したか?
  7. 他の資金調達方法と比較した上で選んだか?

 

まとめ

リースバックは、自宅を売却した後も住み続けることができる便利なサービスですが、メリットとデメリットをしっかりと理解し、事前に計画を立てることが大切です。売却価格や契約条件について十分に確認し、トラブルを避けるために信頼できる業者と契約することをお勧めします。

 

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